榎木大明神(通称エノキさん)

どうも、はじめまして。
安堂寺町の住人コバヤシです。

このコーナーはわたしたちが、安堂寺町の方にお話をきいたり
自分たちで調べたりして安堂寺の歴史や物語を探って行きます。

さて、記念すべき第一回は、“エノキさん”こと「榎木大明神」について調査して参りました。

大阪と熊野を結ぶ“熊野街道・紀伊路”のスタート地点「八軒家船着場」から直線距離で徒歩およそ30分。
また、地下鉄谷町線“谷町六丁目駅(5号出口)”から、松屋町へと長堀通り添いを歩くと
急な石段坂道の上に、大木と小さなほこらがあります。

“エノキさん”や、白蛇を祀られていることから“巳さん”の愛称で長年愛されてきた「榎木大明神」です。
(エノキさんの愛称ですが、正しくは「槐(エンジュ)」という樹なんだそうです)

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祈願ごとは家内安全や商売繁盛・火災防止・学業精励など多岐に渡り、
二対の白蛇がとぐろを巻いているご神体が置かれています。

樹齢は、およそ670年。
幹周は1.5m程に及び、まさに御神木にふさわしい瞭然とした佇まいです。

今でこそ生命力の溢れる大木としてこの辺りのパワースポットになっておりますが、
1988年(昭和63年)に、枯死(こし)寸前のところを大阪市と地元の顕彰会「箔美会」から依頼を受けた
山野忠彦樹医の治療で延命されたんだそうです。

山野樹医のおかげで、すっかり元気を取り戻したエノキさんは春から夏にかけてはあおあおとした緑の葉っぱを茂らせ、
街行く人の目を引きます。

また、このエノキさん。とても不思議な逸話も持っております。
第2次大戦の大阪空襲の際、この辺りまで迫ってきた戦火がご神木を目前にピタリと止まり、延焼を免れたんだとか。
更には、大阪市の「道路都市計画」のため幾度も伐採を試みたが、伐採をした者は不慮の事故が生じるので、
結局伐採は断念することになったそうです。

ほこらは「泊美会」さんの手によって、いつも美しく手入れをされています。
「泊美会」さんによる資料が置いてありますのでぜひ読んでみてください。

中には、以下の内容が記載されていました。

 当地は歴史古き上町台地にあり、
有名な紀州熊野詣でや深江〜生駒山の暗がり峠を経るお伊勢参りの街道筋にあり、
この樹木は目印になったと言われています。
南北挑戦時代に榎木成成氏により植樹されたとの節もあり豊臣
そして徳川江戸幕府の時代は大阪城内でありました」

平安時代以降、たくさんの人々が祈りを胸に、長い長い街道を歩き、
エノキさんは良い目印となった事でしょう。
過去も今も変わらずに、たくさんの人を元気づけたと思います。

また、万城目学氏の小説「プリンセス・トヨトミ」にも登場したことも有名ですね。

石畳脇には作家「直木三十五」の文学碑が建立されいて、
長堀通りを渡ると「直木三十五記念館」があることから、文学に縁があるように思います。

まだ、参拝されていない方、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
石階段の上から見下ろす谷町界隈もとても素敵ですよ。

私も、出勤前に参拝しています。
おかげさまでいいコトだらけです。


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2015-03-01 | Posted in 町のものがたりNo Comments » 
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